#6 ゴシックメタルの定義



 ヨーロッパではメタルのサブジャンルの一つとして確固とした地位を築いている
「ゴシックメタル」ですが、ここ日本では「一部の熱狂的マニア」が存在する程度で、認知度はずいぶん低いですよね。「人気がないから日本盤のCDを発売しない。日本盤のCDが発売されないから人気が上がらない。」の悪循環に陥っているように思えます。


 CJ放送中に、
「ゴシックメタルって何ですか?」って聴かれたことが何度かあるんです。これに答えるのがなかなか難しい。パラダイスロストに出会ってから10数年経過してはいるものの、本格的にのめりこんでわずか半年の俺にゴシックメタルの深遠な世界を他人に教授するのはまさに至難の技。でも、ゴシックメタルに傾倒しはじめ、ゴシックメタルという言葉を多用している俺にとってきちんとした返答ができない状態は歯がゆい限り。


 ってことで、戯言覚悟で
「ゴシックメタルとは何ぞや?」を考えてみたので以下に述べてみたいと思います。


 わからなければまず辞書を引こう!ということで、ネット内の辞書的存在、はてなダイアリーで「ゴシックメタル」という言葉を調べました。結果は以下の通りです。


 遅いテンポ悲しいメロディ、場合によっては女声ストリングスなどを用いて醸し出された重苦しく耽美的な雰囲気を特徴とする、メタルの1ジャンル。(中略)その定義は(最近では)曖昧になり、結果として「ゴシックメタル」は非常に幅広い音楽を示す言葉となった。


 なかなかわかりやすい説明ですね。上で黄色に色付けした
「遅いテンポ」「悲しいメロディ」「女声」「ストリングス」「重苦しく耽美的」・・・いずれもゴシックメタルの特徴を示すのにふさわしい言葉だと思います。ただ、最後に定義が曖昧で幅広い音楽を示す言葉になった、と書かれてある通り、上記のフレーズだけでは言い表しきれていないのも事実です。最近はテンポがさほど遅くないゴシックメタルもあろうかと思いますしね。


 では、
なぜゴシックメタルの意味する音楽が幅広くなっていったのか。


 一つは、ゴシックメタルという言葉がその
音楽性のみによって規定されているのではなく、その歌詞の持つ世界観をも包含しているからではないか、と思うんです。その詩の世界観を端的に表現すると「内省的」「自己破滅的」「厭世観」とでもなるのでしょうか。もちろん、全てのゴシックメタルバンドがこういう歌詞を扱っているわけではないし、日本人で歌詞の意味まで理解してゴシックメタルを聴いている人は、もともと少ないこのジャンルの支持者の中でもさらに少数だと思うので、純粋に音楽性を気に入っているケースが多いとは思いますが。


 また、ゴシックという言葉には
「1980年代にロンドンで始まった若者文化のムーブメント。青白い顔と黒ずくめの服装が特徴。」という意味もあるらしく、これにより、マリリン・マンソンや、あわよくばキッスまで(笑)ゴシック扱いされかねない状況があり、さらにゴシックメタルの定義する音楽を拡散の方向に向かわせているのかもしれません。他にも何か理由があるのでしょうが、今の俺には思い浮かべることができません。


 メタルのジャンルを表す言葉にはご存知のように
「メロパワ」「メロスピ」「スラッシュ」「ネオクラ」「メロハー」など楽曲のタイプを端的に示す言葉や「ジャーマン」「LAメタル」「MAメタル」など、そのスタイルのメタルの盛んな地域や発祥の地をその名に冠した用語がありますが、いずれも特定の音楽スタイルを言葉に置き換えていることが多いので、わかりやすいといえばわかりやすいです。


 ゴシックはその
音楽性だけでなく、詩の世界観、外見といった要素までもが複雑に絡み合っているため、定義が曖昧になっているような気がします。


 余談ですが、ゴシックという言葉は少し前に日本でも盛んにメディアで取り上げられた「ゴスロリ(ゴシックロリータ)」の件もあり、怪しいサブカル的に、キワモノ的に捕らえられがちで一般的にはあまり良いイメージの言葉ではないのでしょうね。ゴシックメタルファンとしては残念です。


 話が逸れました。もっと具体的にゴシックメタルを考えてみます。上記の「遅いテンポ」「悲しいメロディ」「女声」「ストリングス」「重苦しく耽美的」のキーワードに加えて、


G. B. Dr. Key 以外の楽器奏者が存在する(バイオリン、フルート、アコーディオン、ヴィオラなど。ストリングスに限らない)
女性Vo.とデス声、あるいは、男声クリーンボイスとデス声の複数Vo.が存在する
・曲のアクセントとして
クワイアを利用することで重厚、かつ壮厳な雰囲気を醸し出している
・そのバンドの音楽性を形容する際、
「シンフォニック」「クラシカル」「ドラマチック」「メランコリック」「ドゥーム」「オペラティック」といった言葉が使われる。
所属レーベルが「HOLY」(ほぼ100%ゴシックです)


場合は、そのバンドもゴシックの可能性ありかな?という感じです。


 最後に、はてなダイアリーによると、
ゴシック・メタルの代表的なアルバムとされる作品は以下の通りだそうです。誰が決めたのかは知りませんが。黄色は俺が持ってるCDです。


PARADISE LOST「GOTHIC」
「DRACONIAN TIMES」
ANATHEMA
「THE SILENT ENIGMA」「ETERNITY」
MY DYING BRIDE「TURN LOOSE THE SWANS」
「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」
THEATRE OF TRAGEDY「AEGIS」
THE 3RD AND THE MORTAL
「TEARS LAID IN EARTH」
THE GATHERING
「MANDYLION」「NIGHTTIME BIRDS」
WITHIN TEMPTATION
「MOTHER EARTH」
LACUNA COIL
「COMALIES」
EVANESCENCE
「FALLEN」
ELEND
「LES TENEBRES DU DEHORS」
LACRIMOSA「STILLE」
「ELODIA」
TIAMAT「WILDHONEY」
「A DEEPER KIND OF SLUMBER」
MOONSPELL「SIN/PECADO」
EVEREVE
「STORMBIRDS」


 結局うまくまとまりませんでしたね(苦笑)。このコラムは考えがうまくまとまらないうちに見切り発車で書いた感があるので、必要に応じて加筆・訂正を行ないたいと思います。読むたびに書いてる内容が異なるかもしれませんが、気にしないでください。「お門違いなことを書いている」と思われた方がいらっしゃったら、是非、BBSに書き込みをお願いします。適宜、訂正したいです。


 
#7 プロの仕事に脱帽!



 皆さんご存知の通り、俺は趣味の一環でインターネット放送のCJとして活動しているわけですが、メカオンチの俺としてはこの設定が大変だったわけです。


 大阪に住んでいたときは自宅でPCを1台しか使っていなかったためか、放送に必要な
SHOUTcastというソフトとサーバーとして使うWINAMPをDLしたことで、比較的簡単に(といってもそこそこ苦労はしましたが)俺でも無事に放送設定できたんです。4月に青森に引っ越してからはルータなるものを設置して、2台のPCをいわゆる家庭内無線LANでつなぐ必要がでてきました。その結果、こちらで放送を行なうには大阪では設定しなくてもすんだポートの開放という作業が必要だということがわかりました。


 これが、メカオンチの俺にはまさにお手上げ状態の代物で、CJをやってみたい人が断念する大きな理由が
「ポート開放の設定が出来ない」ことにあるのは、俺にとって十分頷ける話です。奇跡的に自力でポート開放できたんですけどね(自力で、と言っても、セイクラブの玲音君に大変お世話になりました。この場を借りて、感謝!!)。


 話は変わって、某大手電話会社のオジサン2人が無線LANの設定のために自宅に来ました。この時点でこの某大手電話会社に対しては少し不信感が芽生えていたんです。というのも、
親機をデスクトップに、子機をノートブックに出来ても、その逆は出来ない、とか、LANカードの差込口がないと無線LANは出来ない、と言い張るんですよね。LANカードの差込口がなくてもUSBを利用して無線LANが出来るということを、他ならぬこの某大手電話会社の問い合わせ窓口で確認しているというのに(苦笑)。


 その窓口の人に電話で、「自宅に来る貴社の社員がUSBでの設定はできないって言うんですが。」と言うと、
「出来ます。その社員が知らないだけなので、きつく言ってみてください」と言われて、そのまま伝えると、抵抗されたものの「確認します」とのこと。で、結局そういう商品があることを確認できたらしく(苦笑)、自宅に来てくれて設定してくれることになりました。おそらく、USBタイプの商品を見たことがないので、実際にどういうものか、接続方法はどうなのか、確認したかったんでしょう。「何日の何時にうかがえるか検討しますので、明日の昼にまた連絡します」とのこと。


 ところが待っても全然電話が来ない。痺れを切らして18:00過ぎにこちらから電話すると、「明日の朝9:00にお伺いしようと思ってました。」・・・だそうです。明日の朝9:00に自宅に来るつもりなのに、前日の18:00にこちらから連絡するまでなしのつぶてなんて・・・ちょっとそれを指摘すると、「明日の朝に伺えそうだということがたった今決まりまして。」と平然と言う。びっくりしましたね。


 それは良いとして、朝9時に来ました。昼の2時までいて、設定完了せずお帰りに。数日後、また朝の9時に来て昼の2時まで。それでも設定完了せず。その時点での不具合は


1 ネットにつながるが、シグナルは強いにもかかわらず、何度かページ移動する間に途切れてしまう。
2 有線の場合、ポート開放ができるのに、無線に切り替えるとポート開放できない。



 というものでした。平謝りで帰っていきました。こっちに来てからやっとの思いでポート開放に成功したけど、それももうしばらく前の話。他人が設定をいじくった後に、さあ、もう一度ポート開放を、と言われても、俺にもどこをどう直していいものやらさっぱり見当がつかない。もはや、
俺のインターネット放送人生もここまでか、とあきらめかけたとき、ルータの説明書の裏面のお問い合わせ窓口の電話番号が目に入った。最後にここに問い合わせてみるか。電話をかけました。


 
あっさり20分で全ての不具合が解決。


 電話に出てくださった女性の対応はそれはそれは見事なものでした。


 結論からいうと、俺の今回の不具合の原因は、俺の解釈が間違ってなければ以下の通り。


1について・・・引っ越してくる前に利用していたぷららの「フレッツ接続ツール」の設定を無効にはしていたものの、削除まではしていなかったため、PCが、ルータ経由でのネット接続よりもフレッツ接続ツール経由での接続を優先するべきかで迷っていたため不安定になった。→フレッツ接続ツールの削除で解決。


2について・・・自宅に来た業者さんが誤ってルータ設定を2度行なっていたため、どちらを優先するかでPCが迷っていた。→一つを削除することで解決。



 本当にあっぱれでした。電話で話を聞きながら感心、というよりも、感動しっぱなしでしたね。あの問い合わせ窓口のおかげでこれからも心置きなく放送ができそうです。


 俺も営業マンの端くれなんですけど、こんなふうに顧客に感動を与えるような仕事をしてみたいものだ、って真剣に思いました。


 以上、メタルとは全く関係のないコラムでした(笑)



#8 またもや新カテゴリー創設



 久々のコラムです。たまりにたまりまくってるCDレビューに手をつけないまま、この「COLUMN」に続く新カテゴリーを創設します。

 
 題して、
「JACKET」・・・・・そう、ご想像通り、いわゆる「ジャケット展覧会」です。好きなアルバムジャケットを並べるのではなく、アートワーク作成者別にジャケットを紹介していきます。


 
「へえ、このバンドのアルバムとあのバンドのアルバムは同じ人がジャケット作ってたんだ」と、感心していただければうれしいですが・・・使い古された企画ですね。いまさら感が漂っていて、気恥ずかしい気さえします。


 しかし、二番煎じと侮るなかれ。他のサイトの模倣部分が皆無とはいいませんが、いや、結構真似してますが(笑)、かなり自分で調べましたよ。すでに、調べ物は終了してまして、あとは、ジャケット写真を貼り付けてコメントを添えるだけ、なのですが、いつになることやら・・・


 
ヒュー・サイムとか、ヒプノシス、アンドレアス・マーシャルなどからはじめちゃうと、あまりにも二番煎じなので、あえて中堅どころから始めて、大御所をところどころ散りばめようかな、と思っております。


 ということで、今のところ以下の順番で更新する予定です。


1  NIKLAS SUNDIN
2  TRAVIS SMITH
3  HUGH SYME
4  ERIC PHILLIPPE
5  KRISTIAN WAHLIN
6  CARLOS
7  JEAN PASCAL FOURNIER
8  PAUL RAYMOND GREGORY
9  HYPGNOSIS
10 ANDIE AIRFIX
11 JOACHIM LUETKE
12 JANNE PITKANEN
13 ANDREAS MARSHALL
14 THOMAS EWEHARD
15 LEO HAO
16 ISABEL DE AMOLIM
17 DEREK RIGGS
18 その他

 この企画には興味のない人も多いと思いますが、一人でも多くの人が、違う角度から音楽を見つめるきっかけになれば幸いです。この企画立ち上げに関する調査を終えた現時点で俺は満足感いっぱいです。なるべく早くアップします。乞うご期待!。



  

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